ごはん好きとしては、糖質(炭水化物)の摂りすぎは生活習慣病の恐れがあると聞いています。
しかし、朝・昼・晩とごはんがなければ、食事が進まない。
ごはんをしかっかり食べないと頭がしゃきっとしない。
それは困ったものです。
確かに、糖質(炭水化物)は、脳や神経系、赤血球などが活動のするための唯一のエネルギー源なのです。
だから、ごはんを食べなければ、しゃきっとしないという言葉は当たっています。
しかし、ごはんの食べすぎは、体脂肪として蓄積され、肥満の原因となります。
それでは糖質についてもう少し詳しく見ていきましょう。
糖質の働きとは?
糖質は、体内に取り込まれるとブドウ糖に変わり、体内のエネルギー源として活躍します。
消化、吸収されて血液といっしょに全身をめぐり、体の中の1gのブドウ糖は4kcalのエネルギーになります。
特に、脳は血液中のブドウ糖が主なエネルギー源なので、極端に糖質(ブドウ糖)が不足すると意識障害を起こします。
また、糖質は脂質やたんぱく質などに比べても、素早く使えるという利点もあるので、
例えば、陸上競技の中距離走などには利用されます。プロテインなど
糖質の取り過ぎや不足に注意する。
ダイエットをしている人には、糖質は、なにかと悪者扱いですが、健康を維持する上では欠かせない栄養素です。
しかし、糖質を取りすぎたり、不足したりすると体が変調をきたします。
糖質を取りすぎると
糖質を取りすぎると、体内に取り込まれた糖質は、消化・吸収されブドウ糖に変換されますが、
ブドウ糖が余ると脂肪に変換され、体脂肪として蓄えられ、肥満の原因となります。
また、余ったブドウ糖が血液中に残り、血糖値を上げる原因にもなります。
糖質が不足すると
糖質の摂取を制限しすぎると、今度はエネルギー不足になり、体の疲れやすさに繋がります。
糖質の不足分は、たんぱく質でエネルギーとして使われるため筋肉量が減少してかえって基礎代謝を低下させます。
また、糖質から変換されるはずのブドウ糖が減少すると集中力の低下する。など脳の働きが著しく低下します。
それでは、糖質には、どんな種類があるのでしょうか?
糖質の種類
糖質の最小単位は単糖で、単糖にはブドウ糖と果糖があります。
また、単糖が二つ結合したものをニ糖類、数多く結合したものを多糖類と呼びます。
ブドウ糖(グルコース)
自然界に一番多く存在しているのがブドウ糖です。
ブドウ糖は、果物やはちみつに多く含まれ、デンプンなどはブドウ糖が多く結合している多糖類です。
ブドウ糖は、人間の血液中にも多く含まれており、血液中に血糖として0.1%含まれています。
蔗糖(しょとう)(シュクロース)
ブドウ糖と果糖が結合したもので、砂糖の99%はこの蔗糖です。
蔗糖は小腸でブドウ糖と果糖に分解され、ブドウ糖はエネルギーに、果糖は肝臓で、もう一度ブドウ糖になりエネルギーになります。
麦芽糖(ばくがとう)(マルトース)
ブドウ糖が二個結合したもので、二糖類に分類されます。
麦芽や水あめに多く含まれています。
果糖(フラクトース)
果糖は、果物やはちみつに多く含まれています。
この果糖は、糖類の中でも一番甘味が強く、ブドウ糖の2.5倍あります。
果糖を多く含む果物、ぶどう(100g=6.9g)、りんご(100g=6.2g)、さくらんぼ(100g=4.6g)となっています。
果糖は、デンプンなどに比べると消化吸収が早いので運動中などの即効性があります。
乳糖(ラクトース)
乳糖はブドウ糖とガラクトースが結合したもので、主に、母乳や牛乳に多く含まれています。
乳糖は、赤ちゃんにとっては大切な栄養源のひとつです。
オリゴ糖
オリゴ糖は、ブドウ糖と果糖などが結合したもので、大腸で善玉菌の栄養源にもなっています。
オリゴ糖は、便秘の解消や脂質異常症の改善、大腸がんの予防、免疫力の教科に役立っています。
オリゴ糖には、20種類くらいあり、体の中で活躍しています。
新甘味料
新甘味料は、糖質甘味料と非糖質甘味料に分かれます。
【糖質甘味料】
・キシリトール:虫歯予防に使われています。
・パラチノース:虫歯にならない砂糖として使われています。
・トレハース:食品を長持ちさせる効果があり、冷凍食品などに使われています。
【非糖質甘味料】
・ステビア:砂糖の200~400倍の甘みがあり、虫歯になりにくく、肥満防止にも役立ちます。
・サッカリン:砂糖の300~400倍の甘みがあり、世界で初めての人工甘味料です。
まとめ
糖質が不足しているかといって急激に糖質を摂ったところでエネルギー源が急には増えません。
それどころか体に大きな負担をかける原因になってしまいます。
糖質は、主に主食であるごはん、パン、麺類などに多く含まれています。
糖質を取る場合、主食のごはんにパスタやうどんをおかずにするのではなく、
野菜や魚料理をプラスして栄養素のバランスを摂る食生活にするほうが良いでしょう。
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