健康診断を受ける前に注意、終わったからも重要な検査項目とは?

健康診断を受ける前に注意、終わったからも重要な検査項目とは? あなたのために
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フクちゃん
フクちゃん

健康診断を受ける前に何と何を受診するか?を聞いていましたが、

 

健康診断の問診票をもう一度見いても、知っている検査項目と知らない

 

検査項目があります。

 

折角、1年に一度の健康診断なので知っておきたいと思います。

 

 

 

その通りです。

 

健康診断の目的は三つに分かれます

 

①体の異常を発見する検査

 

②病気を診断するための検査

 

③治療の有効性をみるための検査

 

健康診断は普段お医者様に係っていない人が体の異常を発見するための第一次検査とも言えます。

 

この時点でスクリーニング検査をして、ふるい分けをするための検査であるとも言えます。

 

これから、健康診断の検査項目について詳しく見ていきましょう。

 

健康診断の検査項目の概要

健康診断の検査項目の概要

健康診断は体の異常を発見するために、臨床検査においては「検体検査」で尿、血液、組織などの検体を検査し、

生化学検査(血液検査)では、採取した血液をもとにいろいろな分析検査を行います。

また「生理機能検査」では、心臓や脳などの動きを電気的にとらえたり、体の内部の状態をX線、超音波などを

利用して画像観察します。

ここからは検査項目について詳しく見ていきましょう。

 

問診・身体測定について

問診・身体測定について

自己申告した問診票を見て質問を受けます。

例えば、喫煙、飲酒、家族(特に祖父母、両親、兄弟、姉妹)の病歴など聞かれます。
ここでは、自分のライフスタイルや家族の病歴について確認を行います。

問診

まず、健康診断が始まる前に医師による問診があります。

ここでは、自分自身のライフスタイルについて問われます。

①環境的な因子について

・喫煙:一日あたり何本ぐらい吸うか?また喫煙を止めた場合、何年に止めたか?何本ぐらい吸っていたか?

・飲酒:一日あたりのお酒の量についての質問、アルコールの量について質問を受けます。

・味付けの好み:日頃摂取している塩分量や栄養バランスなどの質問を受けます。

・運動習慣・仕事内容:日頃の運動量や仕事の内容(肉体労働か、デスクワークか?)の質問

②遺伝子的な因子について

・家族の病歴:祖父母、両親、兄弟、姉妹などの病歴について遺伝子的な観点から将来の病気の予測をチェック

このように医師からの質問を受けますが、面倒臭がらず、回答してください。嘘の申告は自分のためにはなりません。

身体測定について

○身長・体重:身長・体重を測ります。これはひとつには、後のBMI数値の基準にもなります。

※BMIとは:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI、標準は22です。それ以上は肥満判定となります。

生理系検査

○視力検査:視力計を用いて検査します。目の病気、全身の病気の兆候が出ることもあります。

○聴力検査:オージオメーターを用いて、125~8000ヘルツまでの7種類の鈍音を測定します。

○眼底検査:眼底カメラを使い、瞳孔、網膜、眼底血管、視神経を調べ、緑内障や網膜はく離などの発見に役立ちます。

○眼圧検査:眼球の形を維持するために眼球にかかる圧力を測定し、緑内障、高眼圧症、網膜剥離、虹彩毛様体炎などを見つけます。

○血圧測定:心臓から血液が送り出される時が最高血圧と血液が戻ってくる時が最低血圧の二つを測ります。

※最高血圧が130以上の場合は要注意です。

○心電図検査:心電図は心臓の動きによって生じる電気的変動を心臓の活動リズムの大きさ、動き、心筋の状態を読み取ります。
○呼吸機能:スパイロメーターという機械を用いて、呼吸の大きさ(肺活量)や肺の働きを調べます。

 

画像系検査について

画像系検査について

○胸部X線(肺、気管支):胸部の画像を写し、肺・気管支、心臓の異常所見がないかどうか検査する。

○腹部超音波検査(肝、胆、膵、腎):超音波による対象臓器(肝臓、腎臓、膵臓、胆のう等)の異常を調べる検査です。

○胃部X線検査(バリウム)・胃カメラ(食道・胃・十二指腸):
胃部に造形剤(バリウム)を流し込み、バリウムの影をX線撮影する。
胃カメラを飲み、医師の操作の元で、食道、胃、十二指腸の異常・異物を発見することを実施する。

 

生化学検査(血液検査)

生化学検査(血液検査)

(1)全身状態

・総蛋白:血液中に含まれるたんぱく質の総量を測り、たんぱく質の合成や使用の異常を検知します。

・アルブミン:血液中のアルブミンの濃度により、栄養状態や肝機能の状態を測定します。

・血清アミラーゼ:でんぷんなどを分解する酵素で、急性膵炎、膵嚢胞症(すいのうほうしょう)や急性耳下腺炎などの発見。

・クレアチニン:老廃物の一種で、腎機能が低下すると血液中に増えます。

(2)腎機能

・クレアチニン:腎機能等を調べる検査のひとつです。

・尿酸:細胞内のプリン体を分離したときに出来る尿酸量を測り、腎臓の状態を検査します。

(3)脂質

・総コレステロール:体内にある脂質を測り、脂質は、血管の強化・維持に重要な役割を果たしており、動脈硬化や生活習慣病の状態を測定します。

・中性脂肪:臓器や組織の維持に重要な役割を果たしています。しかし多すぎると、動脈硬化や生活習慣病等の原因になることもあります。

・HDLコレステロール:リポ蛋白の中の1つのコレステロールのことです。善玉コレステロールと呼ばれており、高い方が動脈硬化になりにくいといわれています。

(4)肝機能

・GOT(AST)GPT(ALT):GOTは心臓・肝臓・筋肉・腎臓等にある酵素の1つです。GPTは、主に肝臓ににある酵素の1つです。GOT・GPTの両方が急激に上昇する場合は、肝疾患や心疾患の疑いがあります。

・γ-GTP:γ-GTPは、腎臓・膵臓・肝臓等にある酵素の1つで、薬物やアルコールの飲酒(分解)時に数値が高くなることがあります。

・ALP:臓器組織にある酵素の1つです。骨・小腸粘膜上皮・肝臓等に多く含まれます。

・ALT(GPT):肝臓に多く含まれる酵素で、肝機能障害を検知します。

・総ビリルビン:黄疸の原因となり、肝臓や胆道障害があると高値を指します。

(5)糖尿病

・血糖(空腹時):血液中のブドウ糖を調べる検査で、血糖値は血液100ml中に何mgのブドウ糖があるかを表します。

・血糖(負荷):空腹時にブドウ糖のジュース(75gブドウ糖液)を飲み、その後の体の糖代謝パターンを調べます。

・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):採血時点からの過去1~2ヵ月の平均血糖値の指標です。糖尿病の診断に利用します。

(6)血液学

・白血球:白血球は細菌を殺傷する役割を持っており、増えている白血球の種類により病気がわかるケースがあります。

・赤血球:酸素や二酸化炭素の運搬をする血液の主な成分となる細胞であり、その量を調べます。

・血色素(ヘモグロビン):酸素を体内に運ぶ役割をし、貧血等を調べる検査です。

・ヘマトクリット:一定量の血液中に占める赤血球の割合を見て、赤血球とあわせて貧血等を調べます。

・MCV:赤血球の平均体積を調べる検査です。

・MCH:平均ヘモグロビン量を調べる検査です。

・MCHC:平均ヘモグロビン濃度を調べる検査です。

(7)免疫学

・CRP:体内の炎症の有無や組織壊死の有無等を調べる検査です。

・RPR(ガラス板法):梅毒感染の有無を調べる検査です。

・HBs抗原:B型肝炎ウィルスの有無を調べる検査です。

・HCV抗体:C型肝炎抗体の有無を調べる検査です。

 

尿検査

尿検査

○尿蛋白:尿中の蛋白質を化学的に調べ、腎臓や尿路に異常があると、尿中に蛋白が漏れ出し、尿蛋白陽性になります。

○尿糖:尿中に排泄される糖を調べ、尿糖が陽性の場合は、糖尿病等が疑われます。

○尿沈渣:尿に赤血球、白血球、細菌等が出ていないかを顕微鏡で調べる検査で、感染症、尿路系の病気を調べます。

○尿潜血:尿中に赤血球やヘモグロビンが出ているか化学的に調べ、腎臓や尿路に炎症や腫瘍等の異常がある場合、尿潜血が陽性になることがあります。

○尿ウロビリノーゲン:尿中にウロビリノーゲンが出ているか化学的に調べ、量が増加・減少する際に異常が疑われることもあります。

 

便検査

便検査

○検便検査:消化管から出血がないかを調べます。

 

健康診断結果についてのまとめ

健康診断結果についてのまとめ

健康診断における検査は、多項目に渡ります。

しかし、これらの検査で全ての病気・感染症・体の異常・その他全てが判明するわけではありませんが、

健康診断の終了後に出てくる診断書は非常に重要なものです。

同じ、今年受けた健康診断の場所が同じであれば、昨年または過去の数値の比較が出来ます。

また、生活習慣病などを引き続き相談することも可能です。

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自分の健康は自分自身で守るしかありません。もし、あなたが家長であれば、家族の健康もあなたの肩に掛かってきています。というのも、もしあなたが健康を害して仕事が出来なくなると家族の誰かが働かなければいけません。そこで家族が病気でもなれば、家族崩壊です。だから、あなたの健康はより一層重要なのです。だから1年に1回だけの健康診断ではもの足らない!

 

 

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健康診断の時期がやってくると「憂鬱になる方」がいますが、健康診断には重要な意味があり、真剣に健康診断に対応してください。ここで悪い結果が出たとしても、それは事前に悪い箇所を見つけてくれた。と正しく認識してその結果を今後の再検査に活かしてください。「初期に見つかって良かった。」となりますように!

 

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