最近の若い人たちは普段から食事に気を使っていません。
つまり、おなかいっぱいになったことで満足のいく食事が出来たと勘違いをしています。
私たちの食事は、ただおなかいっぱい食べることではなく、自分自身の身体を維持するための食生活であることが基本です。
そのためには、食物に含まれている栄養素が何であるかを理解してその栄養素がどの食物に多く含まれているかを考えて食事を維持することです。
また、ただ栄養価が高いから健康的な食品と思っていても、その食品にこだわり過ぎて過多にならないように注意しなければいけません。
ここでは、その前提条件を踏まえた上で栄養素の正しい知識と人間の身体の中での代謝について見ていきます。
健康な体づくりに必要な栄養素
自分自身の体づくりに必要なのが口から取る栄養素です。
つまり、普通の食事です。
この食事は自分自身の体を維持するための栄養素を常に補充しているのです。
栄養成分はどんな働きをする?
食物の中には必ず、栄養成分が含まれています。
その栄養成分をどのようにバランス良く取るかによって健康が維持されます。
また、その栄養成分が身体にどのような役割をもたらすかによっては、そのときどきで食品の取り方が変わってきます。
1群:たんぱく質
身体への働き:筋肉や骨などをつくる
重要な要素 :エネルギー源となる
主に含まれている食品:魚、肉、卵、大豆、大豆製品
2群:無機質(カルシウム)
身体への働き:骨や歯などをつくる
重要な要素 :体の各機能を調整する
主に含まれている食品:牛乳、乳製品、海藻、小魚類
3群:カロテン
身体への働き:皮膚や粘膜を保護する
重要な要素 :体の各機能を調整する
主に含まれている食品:緑黄色野菜
4群:ビタミンC
身体への働き:
重要な要素 :体の各機能を調整する
主に含まれている食品:淡色野菜、果物
5群:炭水化物
身体への働き:エネルギー源となる
重要な要素 :体の各機能を調整する
主に含まれている食品:穀物、いも類、砂糖
6群:脂肪
身体への働き:
重要な要素 :エネルギー源となる
主に含まれている食品:油脂類、脂肪の多い食品
このように食物に含まれている栄養素はたくさんあり、それぞれが体の機能を担っています。
栄養素以外の食品成分について
栄養素には、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5種類があります。
それ以外には、食物繊維やファイトケミカルがあります。
食物繊維の働きとは
食物繊維は消化されないので、スムーズな排便や有害物質の排泄に役立っています。
また、体内でのコレステロールの低減などにも役立ち、近年見直されてきています。
ファイトケミカルの働きとは
さらに近年、第7の栄養素としてファイトケミカルが登場しました。
代表的なものが、ポリフェノールやカロテノイド、カテキンなどで数千種あると言われています。
ファイトケミカルは主に果物や野菜、豆などの植物性の食品に多く含まれており、
強力な抗酸化作用で老化や生活習慣病の予防に役立っています。
栄養素の適正な摂取量とは?
栄養素の適正な摂取量は各栄養素のバランス配分を見て摂ることをおすすめいたします。
体に良いからと言ってあす栄養素だけを過多にとることは問題です。
食事摂取基準の例(30~40代男女、身体レベル「普通の人」1人1日あたり)
注)耐用上限量:1日に取得する最大限の量
※参考 「厚生労働省(日本人の食事摂取基準(2015年版)」より
食品では補いにくい栄養成分とは?
最近ではドラッグストアやコンビニで気軽にサプリメントが買える時代です。
このところ不足しがちな栄養成分をサプリメントで補う人も多いようです。
サプリメントは食品に近いものですから、特段厳密な飲み方の注意事項はないようです。
食品と同じ内容であれば、食後に飲むことが最適化と思われます。
まとめ
日本全体が飽食時代であることは確かですが、その一方で貧しい食事をしている家庭も多く存在します。
このような時期に食事をバランス良く摂るようにと言われても食事を選べない人も多く存在します。
むしろ、今日の食事に有り付けたことをありがたく思って食事を頂く、その方が重要な場合もあります。
その反面、贅沢に好きな物だけを食べ続けることの方が余計に心配します。
栄養過多になりすぎないように注意しましょう。
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