生活習慣病を予防するための食事改善|内臓脂肪型肥満にならないために

生活習慣病を予防するための食事改善|内臓脂肪型肥満にならないために 症状別
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ついつい美味しいものに手が伸びてしまう。
今日はここまでと思いつつも食べすぎてしまう。

友達との食事会も「脂っこい料理」には「手を出さない」と思いつつも「おいしそう」でむしゃむしゃ。
こんなことではダイエットが進まない。
夏までにはポッコリお腹を失くす、そして海やプールで気に入った水着を着たい!「がんばるぞ!」

 

ちょっと待って下さい。

 

太る、体脂肪には2種類あるのをご存知ですか?

 

皮下脂肪と内臓脂肪です。

 

皮下脂肪は二の腕やお尻、下っ腹などプロポーションの目立つ部分に脂肪が付き目立ちやすいのです。

 

それに比べて、内蔵脂肪は腸管などの周りに脂肪が付き、目立ちにくいのが特徴です。

 

しかし、この内臓脂肪が生活習慣病の始まりなのです。

 

ポッコリお腹が出てきたら要注意です。

 

更に、詳しく見ていきましょう。

 

内臓脂肪型肥満の怖さ

内臓脂肪型肥満の怖さ

内蔵脂肪型肥満の問題は、比較的痩せ方の人でも、実は内蔵脂肪が蓄積されていたという現実です。
外見上は、さほど太っていなくても内蔵に脂肪がたまっているというケースがあります。

特に、中年男性に多く、脂っこい食べ物や飲み会等による食べ過ぎ飲みすぎに見受けられます。

また、最近ではダイエット中の若い女性でも内臓に脂肪が付いているケースも出てきました。

この内蔵脂肪が多い肥満こそが、生活習慣病の始まりなのです。

内臓脂肪に溜まる脂肪は代謝が盛んで、血液中の脂肪濃度を高める一番の原因となります。

更に、膵臓から分泌されるインスリンの働きを悪くするインスリン抵抗性が起こります。

そして、脂肪細胞から出される物質は究極、血圧を上昇させ、高血圧の原因ともなります。

このように内臓脂肪型肥満は将来の生活習慣病の温床となってしまいます。

 

内蔵脂肪型肥満の判断基準とは?

腹部に付く脂肪には、「上半身肥満」と「下半身肥満」の2種類があります。

特に、生活習慣病に結びつく上半身肥満の判定は「ウエスト/ヒップ比」で行われてきましたが、
現在は「ウエスト周径(腹囲)」を測り、日本では男性85cm以上、女性90cm以上を上半身肥満と判定しています。

この上半身肥満は、腹壁の皮下に脂肪がつく皮下脂肪型肥満と腹部内蔵器官の周辺に脂肪がつく内蔵脂肪型肥満になります。

特に、ここでは内蔵脂肪型肥満を取り上げ、説明させていただきます。

腹部CTスキャンにて内蔵脂肪面積が100cm以上になると男女ともに内臓脂肪型肥満と判定しています。

また、判定の基準となるのが、ボディマス指数(肥満係数とも呼ばれている)であるBMI値です。

BMI値の計算方法は[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値です。

 

BMI値の判定結果のワンポイントアドバイス

BMI値の判定結果のワンポイントアドバイス

①BMI値が18.5未満の方

あなたのBMI値は標準よりも低く、痩せすぎの判定です。

肥満はもちろんだめですが、痩せすぎもよくありません。

普段から食事をきちんと取り、適度な運動を心がけて下さい。

②BMI値が18.5~25未満の方

あなたのBMI値は標準です。但し、内蔵脂肪型の肥満にならないように適度な運動を欠かさず続けて下さい。

また、普段から脂っこい食事を控えて野菜を多くとるように心がけて下さい。現在の体重をキープして下さい。

③BMI値が25以上の方

あなたのBMI値は標準よりも高く、肥満気味であると判定されました。

肥満から生活習慣病がスタートしますので、普段からの食生活に注意をして適度な運動を心がけて下さい。

また、同時に内蔵脂肪型肥満をも警戒しないといけません。

特に、ポッコリお腹が出てきたら注意が必要です。

④BMI値が25以上の肥満度分類

25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

特に、BMI値が30以上になるとリスクは更に高まり、脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが2倍に増します。

ここからは積極的な減量治療が必要です。

 

内蔵脂肪型肥満の注意!

内蔵脂肪型肥満の注意!

内蔵脂肪方の肥満の人は、高脂血症、高血糖、高血圧を引き起こすのです。

内蔵脂肪の病症事例

●内臓脂肪:内蔵脂肪が過剰になると体の代謝機能に異常が生じます。


●内蔵脂肪が高脂血症:血液中に分泌される中性脂肪が増え、悪玉LDIコレステロールが増加します。

●内蔵脂肪が高血糖を招く:血液中に糖分が多くなり、インスリンの働きが低下して糖分がエネルギーに変換されにくくなります。 これでますます血液中に糖分が増えます。

●内蔵脂肪が高血圧を招く:血管が固くなって弾力性が低下して血圧が上がります。

●動脈硬化を招く:血管壁にコレステロールがたまって粥状の塊ができると血管の内腔が細くなり、
これが破れると血栓となり、血管を完全に塞いでしまいます。

●心筋梗塞・脳卒中:このような血管の障害が心臓で起これば心筋梗塞になり、脳で起これば、
脳卒中になり、命の問題になります。

最後は命が脅かされる症状まで発展しかねません。

 

内蔵脂肪型肥満への対処方法

内蔵脂肪型肥満への対処方法

この内臓脂肪型肥満を解消するには食生活の改善と適度な運動が必要です。

 

食生活の改善

食生活の改善

・朝食をしっかり摂り、間食を控え、3食をきっちりと食べる。

・食事での脂っこい料理を控え、エネルギー過多にならないよう食べすぎに注意する。

・脂肪のとり過ぎに注意をして飽和脂肪酸の食材(ホイップクリーム・乳製品・肉類)を出来る限り控える。

・甘いものを食べすぎず、間食を控える。
・濃い味付けや塩分の多い料理を控える。
・お酒の飲み過ぎに注意をして、つまみも控えめにする。
・緑黄野菜を食事に合わせて必ず摂ること。

 

運動での改善

運動での改善

無理をして運動をするとリバウンドして元に戻るケースもあり、更に、無理をして体調不良にもなりかねません。

運動は無理をせず、日々出来る範囲で行えるのが原則です。

・散歩・ウォーキング・軽いジョギング:毎日行うことが重要です。体の負担にならないように心がけましょう。
・階段の上り下り:エレベーターやエスカレーターを出来る限り使わず、階段を利用しましょう。
・テレビ・音楽を付けながらストレッチ:自宅でくつろぎながら軽いストレッチを毎日5分間以上行う。

まとめ

 

生活習慣病はなってからだと遅いのです。

生活習慣病になる前から心がけて行うことが肝要です。

 

まずは、日々の食事の改善が必要です。
1周間の食事内容をメモに取り、カロリー計算をしましょう。
1周間でどれだけカロリーを摂っているかで食事を増やしたり。減らしたりしてその食生活を習慣化しましょう。

まずは実行が全てです。
早いうちから実行して年を取ってからもその習慣を維持して健康であることを満喫しましょう。
自分自身が習慣化できたら、家族にもその良い習慣を広めましょう。

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